【完全保存版】ブログ収益が月数千円でも確定申告は必要?副業初心者が知るべきポイント
どーも!アトムです!
「副業でブログを始めたけど、収益はまだ月数千円。この程度でも確定申告って必要なの?」――はじめて収益が発生した多くの人が、まっ先にぶつかる疑問です。給与所得以外に少しでも収入があったら住民税の申告もしないといけないと聞いたけど、、
結論から言うと、会社員の“所得税の確定申告”は年間20万円超が目安ですが、住民税の申告は少額でも必要になる場合が多いという“落とし穴”があります。
本記事は、30代の副業初心者・会社員を想定し、「副業 確定申告」「ブログ収益 確定申告」「月数千円 確定申告」の疑問に答えるために、問題提起 → 基礎知識 → 条件ごとの解説 → 具体例 → 手順 → 注意点 → まとめの流れでやさしく、かつ実務に役立つ形で整理しました。
Contents
1. 導入
結論:月数千円でも、住民税の申告は原則必要(自治体の様式で提出)。所得税の“確定申告”は、年末調整済みの会社員ならブログ等の副業所得が年間20万円を超えたら必要です。
理由:所得税と住民税は似て非なるもの。所得税は「確定申告」で納め、住民税は「住民税申告」で自治体へ申告します。会社の年末調整は給与に対してのみ行われるため、副業の所得(雑所得・事業所得など)は自分で申告する仕組みです。
具体的には:月3,000円のブログ収益でも、年間36,000円。所得税の確定申告は不要(20万円未満)でも、住民税の申告は必要になるのが典型パターン。未申告は後でまとめて請求や問い合わせの対象になることも。
再結論:「少額だから何もしなくて良い」ではなく、“少額でも申告の流れに慣れておく”ことが最強の防御かつ節税への近道です。
2. 確定申告の基本ルール
2-1. 会社員(給与所得者)の「20万円ルール」
年末調整済みの会社員は、給与以外の所得合計が年間20万円を超えたら所得税の確定申告が必要です(雑所得・事業所得・配当・不動産などの合算)。ここでいう「所得」は売上ではなく、収入 − 経費で計算した金額(赤字は0扱い)。
2-2. フリーランス・専業の場合
給与の年末調整がない場合(個人事業主・専業)は、1円の所得から確定申告が必要です。青色申告なら特典(青色申告特別控除など)もあり、帳簿付けは必須になります。
2-3. 住民税の申告ルール(重要)
住民税は20万円ルールが原則ありません。会社員でも副業収入があれば、住民税の申告が必要です(自治体窓口または郵送・オンライン)。なお、所得税の確定申告をすれば、そのデータが自治体に連携されるため住民税の申告は省略できます。
ワンポイント:会社に副業が知られたくない場合は、住民税の申告書で「普通徴収」(自分で納付)を選択できるかを自治体に確認。対応可否は自治体ごとに違います。
3. 月数千円の収益の場合はどうなる?(ケース別シミュレーション)
3-1. 年間換算のイメージ
- 月3,000円 → 年間36,000円
- 月5,000円 → 年間60,000円
- 月9,000円 → 年間108,000円
上記はいずれも20万円未満。年末調整済みの会社員は所得税の確定申告は不要なケースが多いですが、住民税の申告は必要と覚えておきましょう。
3-2. 20万円未満でも注意したい例外
- 2か所以上から給与を受けている(副業のアルバイト等)
- 医療費控除・寄附金控除・住宅ローン控除の初年など控除を受けるために申告する場合
- 雑所得が赤字で、他の所得と損益通算は原則できない(節税狙いの赤字計上に注意)
3-3. 「住民税申告は別に必要」という落とし穴
20万円未満で確定申告を省略しても、住民税は別経路。申告しないと、後日まとめて課税・問い合わせの対象・延滞金の発生リスクなど、手間が増えます。“住民税だけ申告”に慣れておくのが安全です。
4. 収益の種類ごとの扱い(ブログ収益の区分)
4-1. Googleアドセンス(広告)
原則:雑所得として計上します。
・振込は閾値(例:8,000円)到達で実行されますが、収入計上は「発生主義」か「現金主義」のどちらで記帳するかで期末処理が変わります。副業の簡便処理としては現金主義(実際に入金があった時点で収入にする)を選ぶのがラクです。
4-2. ASPアフィリエイト(A8.net等)
確定した成果報酬を収入として計上。未確定報酬は収入に含めません。入金手数料が差し引かれる場合は経費で処理します。
4-3. セルフバック
セルフバックは基本的に収入として扱います。自己利用で物品を得た場合は、その費用が経費になるかは業務関連性の有無で判断(例:ブログの検証目的で購入→必要性を説明できる記録があると安全)。
メモ:ここでいう「雑所得」は、副業ブロガーとしての反復継続性・独立性が高くなると、事業所得の可能性も。事業所得になると青色申告のメリット(控除や損失繰越)が使えますが、帳簿付けや届出が必要です。
5. 副業初心者でもできる確定申告準備
5-1. 収益データの集め方
- アドセンス:支払い履歴・収益レポートを月次でCSV保存
- ASP:確定報酬・振込履歴をダウンロード/スクショ保存
- 銀行:副業用に口座やサブ口座を分けると仕訳がラク
5-2. 経費にできる代表例
- サーバー代・ドメイン代・有料テーマ・プラグイン
- 書籍・セミナー・オンライン教材(ブログやSEOの学習)
- 通信費・電気代(家事按分で業務使用割合を見積もる)
- PC・周辺機器・マイク・カメラ等(耐用年数に応じ減価償却or少額減価償却)
- サムネ・アイキャッチ作成の外注費、AI画像生成ツール利用料、AI動画生成サービスの課金
5-3. 領収書・レシートの保管
電子帳簿保存法の観点から、デジタル保存(スキャン・PDF)を基本にし、日付・金額・用途・関連記事(URL)をメモ。毎月のルーチンにしておくと年末が圧倒的にラクです。
自身で管理するのは大変、苦手という方は確定申告アプリやソフトなどを使ってみるのもいいかもしれませんね!何個か紹介しておきますね。
マネーフォワード クラウド確定申告
確定申告を自動化により簡単・ラクにするサービスです! 銀行やクレジットカードと連携すれば、ソフトが明細データを自動取得し仕訳が自動提案されます。
これにより確定申告の面倒な作業が自動化!会計知識がない方でも簡単に確定申告をすることができます。
6. 実際の確定申告手順(初心者向け)
6-1. まずは選ぶ:確定申告 or 住民税申告
- 年間20万円以上の副業所得 → 所得税の確定申告(e-Tax推奨)。住民税は自動連携。
- 20万円未満 → 住民税の申告(自治体様式)。副業を会社に知られたくない場合は徴収方法も要確認。
6-2. e-Tax(所得税の確定申告)のざっくり流れ
- 必要物:マイナンバーカード(またはID・パスワード方式)、ICカードリーダーorスマホ、源泉徴収票、収益・経費資料
- 国税庁サイトの「確定申告書等作成コーナー」へ
- 所得の種類で「雑所得(業務)」または「事業所得」を選択
- 収入(アドセンス・ASPなど)と必要経費を入力
- 控除(社会保険料・生命保険料・寄附金・医療費など)を入力
- 納付/還付方法を選び、電子送信
6-3. 住民税の申告(20万円未満の場合)
自治体の「市民税・県民税申告書」に、副業の収入・経費を記入。普通徴収(自分で納付)希望の有無欄があればチェック。提出方法は窓口・郵送・オンライン(自治体により異なる)。
6-4. 「雑所得」入力のミニ例(e-Tax)
- 収入金額:アドセンス+ASPの年間入金額の合計
- 必要経費:サーバー・ドメイン・通信費按分・AIツール代・外注費 等
- 所得金額:収入 − 経費
7. 確定申告をしないとどうなる?
延滞税・加算税(無申告加算税・重加算税)の対象になることがあります。さらに、マイナンバーや振込情報、ASP等からの支払調書等により、収益は把握されやすい時代。意図せぬ未申告は後からの対応が最もコスト高になりがちです。
8. 初心者が気をつけるべきポイント
8-1. 「20万円以下でも住民税の申告は必要」
これが最大の落とし穴。確定申告を省略しても、住民税は別途申告が必要です。
8-2. 経費計上でムダな税金を減らす
副業収益 − 経費 = 課税対象。経費を漏れなく・合理的に計上。家事按分は使用割合のメモを残すと説明がしやすいです。
8-3. 早めに「青色申告」も検討
副業が軌道に乗り、反復継続して収益化を図るなら、開業届+青色申告承認申請で節税余地が拡大(特別控除・家族への給与の経費算入・損失繰越等)。
8-4. 記録はルール化:月次で10分の“締め”
- 毎月末:収入・経費のCSVを1つのフォルダへ
- レシートはスマホで撮影→日付と用途をメモ
- 口座とクレカを副業用に分け、仕訳と照合を簡素化
8-5. 会社に副業を知られにくくする運用
住民税の普通徴収が選べるか事前確認。会社の就業規則も要チェック。副業可でも情報発信ポリシーには注意。
9. まとめ:月数千円でも「申告の型」を早めに作る
再結論:ブログ収益が月数千円でも、住民税の申告は原則必要。年末調整済みの会社員は、年間20万円超で所得税の確定申告が必要になります。「副業 確定申告」「ブログ収益 確定申告」「月数千円 確定申告」というキーワードで検索して辿り着いた方へ――少額期こそ“慣れる”が最大の投資です。
- アドセンス・ASPの収入は雑所得(状況により事業所得の可能性)
- 経費(サーバー・ドメイン・通信費按分・AI関連ツール・外注費等)を漏れなく
- 20万円未満は住民税申告、20万円以上は確定申告(e-Tax)
まずは今年、「月次10分の記録」と「申告の型」を作ってしまいましょう。来年以降が劇的にラクになります。無理なく、堅実に――それが副業を長く続け、結果として収益を伸ばす一番の近道です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 月3,000円しか稼いでいません。何か提出は必要?
A. 所得税の確定申告は不要(20万円未満)でも、住民税の申告は必要です。自治体の申告書に収入・経費を書いて提出しましょう。
Q2. セルフバックは収入に入れますか?
A. 原則は収入に含めます。検証目的の購入費などは、業務関連性が説明できれば経費計上の余地があります。
Q3. 会社に副業を知られたくありません。
A. 住民税の徴収方法として普通徴収(自分で納付)を選べるか自治体に確認。ただし完全に伝わらない保証はありません。就業規則も要確認を。
Q4. 青色申告は副業でもできますか?
A. できます。開業届と青色申告承認申請を提出し、帳簿付けを行うことが条件です。節税効果が見込めます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新の法令や個別事情により取扱いが異なる場合があります。最終判断は税務署・自治体・税理士へご確認ください
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